Blog, buchi` コバナシ
金糸
ずっと理想的な金糸を探していましたが、この度出会えました。
丹後ちりめんで使われている、上質でなめらかな糸です。
今まで使っていた金糸はごわっとしていて、結構扱いづらかったのですが、
こちらはしなやかでこの繊細さがたまらなくって、使いやすそうです。
上品なカラーで、肌馴染みもよさそう。
そして、加工後も変色しないのが、この糸のいいところです。
ちょっとマニアックな話になりますが、こちらの糸は純銀が含まれています。
こちらの糸は元々変色には強く作られていますが、
硫黄の温泉やゴム製品など、硫化物を触れると変色、黒ずんだりするのです。
この話で、ちょっと色々調べてたら、
日本画で金箔を使うとき、大根の絞り汁と卵の白身を塗って、変色を防いでいたそうです。
昔の人の知恵!凄いですね。
大根の絞り汁たちと同じように、糸パーツを作るときの硬化剤も変色を防ぎます。
大根で実験してみたくなりました。(実験好き)
今回、沢山のサンプルの中から、
親身になって糸選びをしてくださった担当さんに感謝です。
すごくラメ糸に対して、熱心な方で、パワフルでした。
さて、どんな風にこれを使っていくか、楽しみです。